家の老朽化や家族構成の変化、住民の高齢化などに応じて、「住宅のリフォームをしてみよう」と考える方も少なくありません。高齢化率が全国に比べて低い沖縄県ですが、令和7年には4人に1人が高齢者になると見込まれています。そのような将来を見据えながら、今お住まいの住宅のリフォームで出来ることの範囲とはどの程度なのか、具体的なイメージが掴みづらいと頭を悩ませる方もいます。

この記事では、リフォームで出来ることの具体例について、それぞれのリフォームポイントを個別にご紹介します。

◆リフォームで出来ることや具体例とメリット

住み続けている住宅や中古物件を新築のように替えられるリフォームでは、さまざまな設備を真新しくすることが可能です。まずは設備面の変更について、リフォームで出来ることやメリットをご紹介します。

トイレの洋式化で快適に

ご高齢の方の中には、昔ながらの和式トイレを利用するのが厳しくなってきたという方も居ます。そんなときは和式トイレを洋式トイレにリフォームしてみましょう。トイレのリフォームでは床の段差などを平坦にしたうえで、配管や電気工事などをやり直す必要があります。

しかし、トイレを洋式便座に替えることで快適になる点はメリットの1つ。立ち上がりなど足腰への負担を抑えられるほか、見た目も真新しく感じられるため、清潔感や明るい空間を作り出しやすくなります。

階段の位置変更で楽々と

大掛かりなリフォームになるものの、階段の位置を変更することもリフォームで出来ることの1つです。ただし、強度や耐震性を踏まえて、慎重かつ大規模な工事が必要になります。お家の構造によっては階段の位置を変えやすく、上り下りの楽な段差を作ることも可能です。

高齢化により、「急勾配な階段の上り下りが厳しくなった」という高齢者にとって、階段のリフォームは利便性を向上する大きなメリットに繋がります。

壁を撤去して部屋を広々と!

子供が巣立ったり細々な間取りで仕切りがあったりと、空き室や狭いお部屋の壁を撤去して、1つの広々とした部屋への改装もリフォームで出来ることのメリットです。広々とした空間により、開放感のあるお部屋を作り出すことができます。

ただし、リフォームで実際に壁を撤去できるかどうかは対象の物件次第です。工法によっては、壁を使って建物を支える構造をしていることもあり、リフォームで壁を撤去できない場合があります。

コンセントやスイッチの位置を最適化

長く生活していると電化製品が増えてきたり、居住スペースを変更したりするケースも多いです。そうなると、「コンセントの数を増やしたい」「動線に近い場所へスイッチを移したい」と感じる方も増えます。

そんなとき、配線工事のやり直しによって、リフォームでスイッチやコンセントの位置を替えられます。普段の生活を振り返って、家電やIT機器をどこに設置するか、スイッチがどこにあると便利か、という具合にリフォームをすると生活の利便性を上げられる点がメリットです。

窓の位置や大きさ変更で採光しやすく

お家の中が暗い理由は方角や窓の位置、壁などさまざまな要因があります。中でも、窓の位置や大きさの変更により、光を取り入れやすくなる点はリフォームで出来ることのメリットです。

ほかにもドアにガラスを入れたり、壁の一部にガラスブロックを採用したり、ちょっとした工夫で暗いお家全体を明るくリフォームする手法も存在します。

押し入れをクローゼット化

押入れ内部の仕切りなど、不要な部分を取り除いて再度内装を整えることで、和風な押入れを洋風クローゼットにリフォームできます。現在では収納スペースをより拡充したウォークインクローゼットなども人気を集めており、衣服の収納スペースにお悩みの場合はリフォームで改善できることの1つとして挙げられます。

壁付けキッチンを対面式へ

リフォームで出来ることとして、キッチンを対面式やアイランドキッチンに変更する方も増えつつあります。しかし、動線や通路幅を意識しないと、「リフォームしてもメリットをうまく感じられなかった」という場合も。

キッチンの設備を変更する場合は、通路幅や動線を意識したデザインが重要です。また、実際の工事では給排水管や換気ダクトなどの設備を移動させる必要があるため、壁の解体や再仕上げ工事が必要になります。

オール電化住宅でエコな物件に

リフォームで出来ることの中でも、特に具体例として挙げられるものがオール電化住宅です。ガス代不要で、安全性も高い面からオール電化住宅は注目を集めており、キッチンや給湯などの各設備を入れ替えるだけで、オール電化住宅にリフォームできます。

また、オール電化住宅になると電気代の割引などお得なキャンペーン対象になることもあり、プランを見直せば日々の生活に掛かるコストを抑えることも可能です。

◆そもそもリフォームはすべき?耐用年数をチェックしよう

長く住んでいる住宅を「リフォームで出来ることの範囲で改善したい」という方も多くいらっしゃいます。その一方で、築年数が長い建物は基礎に劣化があり、リフォーム工事に掛かるコストが高額になってしまうケースも。

また、特に不満は感じていなかったとしても、耐用年数の面からリフォームをすべき物件があるのも事実です。そのため、まずは建物ごとの法定耐用年数をチェックしておきましょう

建物の法定耐用年数

  • ・軽量鉄骨プレハブ造(骨格材肉厚3mm以下) 19年22年
  • ・軽量鉄骨プレハブ造(骨格材肉厚3mm超4mm以下) 27年22年
  • ・重量鉄骨造(骨格材肉厚4mm超) 34年22年
  • ・鉄筋コンクリート造 47年22年
  • ・木造 22年

耐震に不安があればリフォームで補強

長く住んでいると、住居の土台や柱の腐食や、劣化で亀裂が入っているなどいくつか耐震性に不安が浮かび上がってくるケースもあります。また、古い物件によってはそもそも1981年6月から施行された新耐震基準満たせていない場合もあるのです。

そんなときは、耐震補強工事を伴ったリフォームで耐震性を強化してみるのもポイントです。外壁などのひび割れ補修をはじめ、土台部分の劣化具合は専門家に見てもらい、耐震性に問題がないか相談しつつ進めましょう。

◆リフォームで出来ることは目的に合わせてチョイスしよう

建物の老朽化をはじめ、リフォームを考えたときは気になる点をリストアップして改築工事を依頼するのも1つの手です。高齢化に伴い「一部設備の利用が難しくなってきた」など、自身の生活環境にあわせて設備を更新することをおすすめします。

また、法定耐用年数を過ぎていたり、外壁の崩れなど耐震性に不安があったりする場合もリフォームが選択肢に上がるでしょう。リフォームを通して建物を新築同然にすることも可能なため、興味を持たれた場合は各工事のコストや工数をチェックしてみてくださいね。

リフォームを視野に入れた中古物件をお探しの際は、株式会社てだこまでお気軽にお問合せください。