中古のマンションや戸建てなど、似通った条件の中古住宅でも売却価格に差が生まれるのは珍しくありません。そのため、売却価格の相場がわからず、売るのをためらってしまっている人も多いでしょう。

この記事では、中古住宅の相場を決める基準についてご紹介します。

中古住宅の売却価格相場を決める基準

中古の一軒家を売却する場合、浦添市だと売れ筋はおおよそ2,000万~2,500万円前後が売却価格相場となっています。とはいえ、すべての中古住宅が同価格に収まるわけではありません。

中古住宅を売却する価格相場は、主に3つのポイントをもとに基準値が定められています。具体的には、「原価法」「取引事例比較法」「収益還元法」の3つです。

それぞれは異なる基準を求める方法ですが、弊社を含む不動産会社では、ほとんどが「取引事例比較法」を利用しています。

「取引事例比較法」は似通った条件の物件を参考にする

「取引事例比較法」とは、似ている条件で販売された物件をもとに、中古物件の売却価格の相場を決める方法です。

たとえば、同じ駅と同じ距離にあった成約済みの「①物件」を100点だと仮定し、今後売却を考えている中古物件の条件を比較して足し引きしていく手法です。具体的には、駅やバス停から少し遠いので5点マイナス、人気の高い間取りなので10点プラス、南向きの部屋なので5点プラス……といった形です。

最終的に、すでに成約済みの「①物件」と比較して出された点数をもとに、売却したい「②物件」の価格を判断します。

そのため、中古住宅の売却価格相場はさまざまな条件によって左右されるのも事実です。具体的には、下記のような条件で中古住宅の売却価格相場は変動します。

  • ・駅やバス停との距離は近いか
  • ・部屋や建物の方位が良いか(南向きなど)
  • ・階数や間取り(最上階など)
  • ・角部屋か否か
  • ・長めの良い場所か
  • ・リフォーム/リノベーション済みか
  • ・築浅の物件か

中古住宅の売却相場価格を高めるポイント

「中古住宅の売却価格を相場よりも高めたい」と考える人も少なくありません。中古住宅の売却価格は、「その建物にどれほどの魅力があるか」で大きく変動します。

そのため、中古住宅の売却相場価格を高めたい方は、その物件が持つ魅力を引き出せるよう工夫を取り入れるのが大切です。

ここでは、中古住宅の売却相場価格を高めるポイントについてご紹介します。

ホームステージングを取り入れる

ホームステージングとは、売却するつもりの中古住宅内に、おしゃれな家具や小物などを設置して室内の雰囲気を飾る手法です。ホームページなどを経由して良さげな中古住宅を探す人も多いため、写真の見栄えを高めることは中古住宅の売却価格を高めることにもつながります。

また、おしゃれな雰囲気を演出していると、訪問した人の記憶に残りやすいのもメリットのひとつ。実際に自分が住むときのイメージを想像しやすくなるため、通常の売却相場価格よりも高めの値段で成約する中古住宅もあります。

外観を綺麗にしてみる

先述したホームステージングと共に、外観を綺麗にするリフォーム・メンテナンスも大切です。ホームページだけでなく実際に内見をする人も多くなっており、その際に外から見た”ボロさ”が悪印象を与えて成約を逃してしまうケースもあります。

人によってはリフォーム前提で中古住宅を購入する人もいますが、そもそもリフォームをしておいて、そのリフォーム分を上乗せして中古住宅を売却する手法もあります。外観が綺麗に仕上がっていれば買い手の心象も良くなり、売却契約が成約しやすくなるのがメリットです。

リフォーム情報を詳細に記載する

中古住宅の売却価格を高めるコツのひとつに、リフォーム情報を詳細に記載する手法があげられます。近年では中古住宅の再利用をする人も増えつつありますが、築年数で敬遠してしまう人もなかにはいます。

そのような人へ向けて、どこをどのようにリフォームしたのか、画像と共に細かく詳細を伝えられると物件が目に止まりやすくなります。築年数が経っていても、水回りの設備を回収していたり、新しい物件とも見劣りしない内装だったりと、リフォームによって価格が高まるのは間違いありません。

それらのアピールポイントをしっかりと伝えるべく、まとまった情報を買い手に提供すれば中古住宅の売却価格を高める効果が期待できます。

まとめ

弊社を含む不動産会社に依頼する場合、中古住宅の売却価格相場は多くのケースで「取引事例比較法」が用いられます。似通った条件の物件が成約した価格をもとに、プラスポイントやマイナスポイントを踏まえて中古住宅の売却価格相場を算出する手法です。

しかし、ホームステージングやリフォームなど買い手の興味を引く工夫を取り入れるだけで、中古住宅の売却価格相場を高められる可能性も。外観を綺麗にしたり、必要に応じて設備をリフォームしたりするなど、物件のアピールにつながるポイントを用意することが大切です。

他人の目から見て、どれだけ魅力的に感じられる物件に変貌させられるかどうかで、中古住宅の売却価格が変動するといえるでしょう。

住宅の売却をお考えであれば、是非一度てだこ浦添本店までご相談ください。弊社スタッフが売却までのお手伝いをいたします。