浦添は那覇のベッドタウンとして発展してきた街、宜野湾は海に面した開放的な街として、それぞれ違った魅力を持つエリアです。そんな浦添・宜野湾でも、ここ数年で新築・賃貸を問わず木造のアパートや戸建てが目立つようになってきました。建築資材や人件費が上がり続けていることが背景にあります。

そこで気になるのが、今年の台風接近数の多さです。「いま住んでいる部屋、台風が来ても本当に持ちこたえられるのだろうか」「木造のアパートで大丈夫なのだろうか」――そういった不安の声が、これから部屋を探す方からも、すでにお住まいの方からも聞こえてくるようになりました。

しばらく大型の台風が直撃しない年が続いていたこともあり、台風への備えを日常的に意識する機会は減っていたかもしれません。しかし今年は台風が立て続けに接近し、停電や公共交通機関の乱れ、飛来物による被害を実際に目の当たりにしたことで、「住まい選びは家賃や間取りだけでは決められない」と痛感した方も多いはずです。

だからこそ、賃貸物件を選ぶときは立地や条件面だけでなく、建物の構造や設備、周辺の環境、そして万一の災害時にどれだけ安心して過ごせるかまで含めて見ておく必要があります。入居してからも、台風シーズンが来る前に備えを一つひとつ点検しておけば、被害を最小限に食い止められる可能性は高まります。

これから浦添・宜野湾で部屋を探す方にも、すでにお住まいの方にも役立つよう、この記事では契約前に見ておきたいチェックポイントと、台風接近時に実践したい備えを整理してご紹介します。

賃貸契約前にチェックしたい台風への備え

「木造かRC造か」は、賃貸探しでよく話題になるポイントです。たしかに耐風性や飛来物への強さでいえば、鉄筋コンクリート造(RC造)に分があるとされています。ただ、いま建てられている木造住宅も建築基準法にしたがい、その土地の気候条件を織り込んで設計・施工されているのが実情です。つまり「木造=危険」「RC造=絶対安心」と単純に線引きできるものではありません。

実際のところ、台風への強さを左右するのは構造だけではなく、築年数や施工の丁寧さ、屋根・外壁・窓まわりの状態、そして日頃の点検やメンテナンスが行き届いているかどうかです。木造の賃貸物件が増えている今だからこそ、契約前には構造の種類にとどまらず、建物全体がどれだけきちんと管理されているかまで見ておく必要があります。内見で実際に確認しておきたいポイントは、思っている以上にたくさんあります。

雨戸・シャッター・窓ガラスの有無と状態

窓まわりは、台風のときにもっとも損傷を受けやすい箇所のひとつです。飛来物で窓ガラスが割れてしまえば、そこから雨風が一気に室内へ流れ込み、建物内部にまで被害が及びかねません。だからこそ内見の際は、雨戸やシャッターの有無だけで満足せず、実際に自分の手で開け閉めしてみることをおすすめします。動きが渋くないか、窓ガラスやサッシに変形・ひび割れ・劣化がないかも合わせて見ておきましょう。築年数がある程度経過した物件であれば、いつ設備を交換したか、修繕の履歴が残っているかを尋ねておくと、入居後の安心感が変わってきます。

停電に備えた設備や周辺環境

停電のしやすさも、内見の段階で注意しておきたいテーマです。数時間で復旧する場合もあれば、被害の程度によっては長時間におよぶこともあります。ここで見ておきたいのは物件そのものだけではありません。近くにスーパーやコンビニ、ドラッグストアがあるかどうかで、復旧を待つあいだの過ごしやすさは大きく変わります。加えて、オール電化の住まいは停電時に調理や給湯ができなくなりますし、ガス併用の物件であっても給湯設備の仕様によっては影響を受けることがあります。あらかじめ設備の仕様を確認し、モバイルバッテリーなど停電時に役立つ道具を備えておくと安心です。

ベランダや駐車場の安全性

洗濯物を干す場所であると同時に、台風のときには飛来物が吹き寄せられやすいのもベランダです。手すりのぐらつき、排水口の詰まり、室外機や物干し金具の固定状態を見ておくだけで、被害のリスクはかなり減らせます。駐車場についても油断は禁物で、近くに大きな樹木や古びた看板が立っていないか、強風をまともに受けやすい立地ではないかまで、周辺環境ごと確認しておきたいところです。

宜野湾のように海が近いエリアで探す場合は、もうひとつ気をつけたいことがあります。潮風によって金属部分がさびる、いわゆる塩害です。窓のアルミサッシやベランダの手すり、エアコンの室外機がすでにさびていないかは、海からの距離が近い物件ほど念入りにチェックしておく価値があります。

ハザードマップ・浸水リスクの確認

建物そのものは頑丈でも、大雨のたびに道路が冠水する、浸水しやすいといった、土地固有のリスクを抱えているケースは少なくありません。浦添で探すなら、5言語(日本語・英語・中国語・韓国語)に対応した「浦添市防災マップ」に目を通し、浸水想定区域や土砂災害警戒区域に入っていないかを確認しておきましょう。宜野湾であれば「宜野湾市総合防災マップ」や「宜野湾市防災情報システム」が同様の役割を果たしてくれます。とりわけ宜野湾の海沿いで物件を探している場合は、津波ハザードマップで高潮・浸水の想定範囲と最寄りの避難場所を一緒に確認しておくと安心感が違います。「このあたりは停電しやすいですか」「浸水した記録はありますか」など、疑問があれば地域をよく知る弊社スタッフに直接聞いてしまうのが一番早い方法です。

火災保険・家財保険の加入状況を確認する

備えを尽くしたつもりでも、台風の被害を100%防ぎきることは誰にもできません。だからこそ、契約前の最後の確認事項として、物件に付いている火災保険・家財保険の中身にも目を通しておきたいところです。風災による建物や家財の損害が補償対象になっているか、補償額と免責金額(自己負担分)はいくらか、そして大家・管理会社側が用意する保険と、入居者自身で加入する保険とで補償範囲がどう分かれているか――このあたりは契約前に確認しておくと後悔がありません。「過去の台風でどんな被害が出て、保険がどう機能したか」を管理会社に率直に尋ねてみるのも、実態を知る近道です。保険の中身まで把握したうえで契約すれば、万が一のときにも慌てず対応できます。

台風接近が予想されたら入居者がすべきこと

台風は進路も勢力も直前まで変わり続けるため、接近してから慌てて動き出したのでは手遅れになることがあります。台風情報が発表された段階でどれだけ早く動けるかが、被害や不便を最小限に抑える一番のコツです。

ベランダの飛散物を片付ける

台風接近の一報が入ったら、まずベランダを見渡してみてください。植木鉢や物干し竿、収納ボックス、アウトドア用品など、風にあおられそうなものは残らず室内へ運び込みましょう。これらは自宅だけでなく、近隣の住宅や車、通行人にまで危害を及ぼしかねません。あわせて排水口の状態も確認を。落ち葉やゴミが詰まったままだと雨水がうまく流れず、浸水や階下への漏水を引き起こすことがあるため、清掃もセットで済ませておきましょう。

停電・断水への備えをしておく

停電と断水は、セットでやってくることが珍しくありません。スマートフォンやモバイルバッテリーの充電は早めに済ませておき、懐中電灯・乾電池・飲料水・非常食もひと通りそろえておくと心強いです。受水槽やポンプで給水しているタイプの建物は、停電と同時に水も止まってしまう可能性があるため、生活用水を多めに確保しておくことをおすすめします。冷蔵庫については、停電中の開け閉めが多いほど保冷効果が落ちていくので、必要なとき以外はなるべく開けないよう意識してください。

外出を控え管理会社からの連絡を確認する

暴風警報が発令されたら、不要不急の外出はなるべく控えましょう。まず玄関ドアの開閉に注意が必要です。開けた瞬間、強風にあおられドアが吹き飛ばされることも過去にはありました。閉める際も同様、強風で勢いよくドアが閉まり指を挟んだりする危険性があります。また、外出して強風の中を歩けば、飛んでくる物や倒れかけた木にあおられて思わぬ事故に遭う危険もあります。台風接近中は弊社を含む管理会社や大家さんから設備点検や駐車場利用、建物設備についての案内が届くこともあるので、電話・メール・入居者アプリの通知はこまめにチェックし、指示があればそれに従ってください。海沿いのエリアにお住まいなら、高潮や高波の情報にも目を配っておくと安心です。エレベーターのある建物では、安全のため運転が止まることもあります。食料や生活用品の買い出しは、天候が本格的に荒れる前に済ませておきましょう。

万一の被害は早めに管理会社へ連絡する

台風が通り過ぎたら、窓ガラスの破損、雨漏り、設備の不具合がないか一通り点検しましょう。何か見つけたら、状況のわかる写真を撮ってから、できるだけ早く弊社を含む管理会社や大家さんに連絡してください。写真が残っていれば、その後の修繕や保険の手続きも格段にスムーズです。窓サッシの隙間から雨が吹き込んでいる場合、新聞紙やタオルを詰めれば一時的にしのげることもありますが、無理は禁物です。あくまで安全を最優先にしてください。身の危険を感じたら、自宅にこだわらず早めの避難を選びましょう。緊急避難場所は、浦添市・宜野湾市それぞれの防災マップや防災情報システムで日頃から把握しておくと、いざというときに慌てずに済みます。

浦添市防災マップ

宜野湾市総合防災マップ

宜野湾市防災情報システム

まとめ

浦添には那覇のベッドタウンとして培われてきた暮らしやすさが、宜野湾には海に近い開放的な空気があります。エリアによって魅力は違っても、台風と付き合いながら暮らしていく心構えが欠かせないのはどちらも同じです。今年のように台風の接近が続いた年は、住まい選びと日頃の備えの大切さを、身をもって感じた方も多いはずです。

賃貸物件を選ぶときは、家賃・間取り・立地だけで決めるのではなく、建物の構造や設備、管理状況、そして周辺環境までひととおり確認しておくことが、結局は一番の近道になります。入居してからも、台風シーズンの前に備えを点検し直しておけば、いざというときの被害はぐっと小さく抑えられるはずです。

私たちは、ご希望のライフスタイルに合わせた物件のご紹介はもちろん、浦添・宜野湾それぞれの気候や地域特性を踏まえた住まい選びのお手伝いをしています。「台風に強い物件を探したい」「管理体制がしっかりしている賃貸に住みたい」「海の近くでも安心して暮らせる住まいを見つけたい」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。地域を知り尽くしたスタッフが、お一人おひとりに合ったお部屋探しをサポートします。